以下は、「しんぶん赤旗・日曜版」2007年8月5日付 5面に掲載されたものです。
見出しは編集部がつけてくれたものです。
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国民は方向転換を期待
参院選の結果は、自民党が恒常的な政権党ではない時代の始まりを示すものとなりました。国民の手で政権から引き摺り下ろされることが、いつ起きてもおかしくない局面に入ったということです。
自民党は94年から連立政権の時代に入り、その後の単独政権は96年11月から99年1月までだけです。その後は創価学会の支援を頼みにしてきました。しかし創価学会にもいよいよ自民党を支える力はなくなってきたようです。公明党への期待と実際の政治のズレがあまりに大きいからです。「百年安心」の年金は大ウソで、反対に各種の「増税戦犯」である。これはもう「信心」でカバーできることではありません。
自公政治への怒りから民主党に票が大きく流れました。国民が期待するのは政治の方向転換です。根底は暮らしと平和の問題でしょう。年金には「まじめに政治をやれ」という強い憤りがあります。この声にどう応えるのかが、今後は民主党にも問われます。
民主党は参院の単独過半数を手にしたわけではありません。他党との共同が不可欠です。日本共産党には政治転換の世論づくりをつうじて、民主党に小さくない影響をあたえる役割を期待したいと思います。
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