以下は、「しんぶん赤旗・日曜版」2012年3月18日付の記事「『維新八策』原案 財界・米国・靖国派に忠実」の記事に添えられたコメントです。
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「自民、民主と変わらない」
「維新八策」の原案-「維新政治塾・レジュメ」は、道州制導入、参院廃止、公務員人件費削減、TPP推進、憲法改定など、これまで日本の財界や、自民党、民主党が求めてきた政策を基本に置いています。
この点では、前回の「たたき台」とほぼ同じです。
ただし、「たたき台」から「レジュメに」いたって多少変化した問題もあります。
一つは過去の侵略戦争を正当化する靖国史観派への”配慮”です。
首相公選制で「天皇制との整合性」と言ってみたり、「安全保障上の視点からの外国人規制」などと、まるで右翼団体の外国人排斥、排外主義のようなことも言いだしています。
もう一つは、外交・防衛で、「自主独立の軍事力を持たない限り」という言葉を消し、「日米同盟を機軸」にと、アメリカの軍事戦略に従うことを強く打ち出すものとなりました。
そのために「憲法9条」改定に向けた国民投票も盛り込んでいます。
「維新の会」は、大阪市長選で、「持たざる者の味方」を演出し、「既成政党とたたかう」といって権力を得ました。
しかし、政策を見ると、その正体は財界、アメリカの要求を実行し、「靖国派」を喜ばせる点で、自民、民主と何ら変わらないものになっています。
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