以下は、日本共産党「しんぶん赤旗日曜版」2012年4月22日号(22042号)、第18面に掲載されたものです。
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新入生のみなさんも、4年後には大人社会に仲間入りです。
これからの4年間を、立派な大人に育つのだということを意識してすごしてほしいと思います。
生き方を自分で決められる、社会を支え、社会にはたらきかけることができる、自分で自分を成長させられる。
それが大人の大事な基準ではないでしょうか。
学生時代の学びは、大学で与えられるものを消化するだけの受け身のものであってはなりません。
何をどう学ぶかは、自分で設計するものです。
すでにある目標を達成するために、今後の生き方をさぐるために、大学で学べるものはしっかり学ぶが、不足するところは自分でうめる。
そういう姿勢をもってほしいと思います。
大学には、春休み、夏休みと合計4ケ月もの休暇がありますが、それは各人が自分のカリキュラムを実行するためです。
それに必要な時間の保障です。
テーマは何であれ、大いに教室の外で、学び、行動し、体験を重ねてほしいと思います。
新入生のみなさんには、いっしょに学び、いっしょに人生を語り合える友人を、ぜひつくってほしいと思います。
そんなことを気軽に話せる先生を見つけられると、なおいいですね。
友人であれ、先生であれ、まずは自分から積極的に声をかけてみてください。
大人への育ちを考えるうえで、おすすめしたいのはマルスクの学問と生き方です。
マルクスは、窮屈な社会に身をあわせるだけでなく、逆に、自分にとって息がしやすい社会をつくる、そういう構えで、私たちが生きている資本主義の社会を徹底的に研究しました。
社会の仕組みが見えてくると、その中でどう生きればよいのか、どういう問題を解決する必要があるのか、そんなところが見えてきます。それは毎日を生きる自信につながります。
若いみなさんには、知識をひろげ、判断力や行動力を磨き、自分を大きく育てる可能性がつまっています。
時には苦労もあるでしょうが、自分の大きな成長に期待をかけて、充実した学生生活を送ってほしいと思います。
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