以下は、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)
「全国革新懇ニュース」第356号(2014年2月号、
2014年2月10日発行)の第3面「思い出の食事」
欄に掲載されたものです。
------------------------------------------------
「思い出の食事 1皿100円の『はまち』」
札幌で生まれ、18才の時に京都で下宿生活をはじめました。
ベトナム戦争がアメリカの敗北で集結した年のことです。
勉強そっちのけで学生運動に没頭しているうちに、父親が「蒸発」してしまいました。
母は長く入院していましたので、当然のことながら、仕送りはパッタリ途絶えます。
「歩く私学危機」と呼ばれた破格の貧乏生活のはじまりです。
忙しさとストレスと栄養不足でカラダを壊しますが、5年ほどは健康保険証もなく、自炊のご飯は米と麦が半分ずつといった具合でした。
そんな中で唯一の贅沢は、月に一度の回転寿司でした。
バイト代をもらったその翌日に、貧乏学生仲間と出かけるのです。
当時の人生最高のごちそうは、河原町三条のあの店で食べる1皿100円の「はまち」でした。
もう30年以上も前のことです。
最近のコメント