以下は、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の機関誌「不屈」
2015年1月15日(第487号)に、
「新春随想」として掲載されたものです。
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今年は、ゆっくり温泉にでもつかりながら、ひとつ大きな研究をまとめたい。
たまには、そんな願いも綴ってみたいのですが、いまのような政治の状況では、とても叶いそうにありません。
大企業や富裕層など経済的強者だけを支援するものから、すべての人の生活を支えるものへの政治の転換に向け、やはり忙しい日々を送っていくしかないようです。
今の時代を生きる者の宿命として、前向きに受け止めていきましょう。
その中で、なんとか積み上げたいのは、資本主義の発展についての研究です。
雑誌『経済』の新年号で、問題提起をさせてもらいましたが、資本主義が自分の足で立ってからの200年弱を、大きく俯瞰する作業を進めたいと思うのです。
剰余価値の拡大を目的とした資本による生産力の発展と、労働者・市民の闘いによる資本主義の改良と。
日々の社会的要請に応える中に、両者の関係にかかわる問題意識を忘れず、貫くこと。
そこが今年の課題となっていきそうです。
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