社民党が、民主党との統一会派づくりに関心を示している。
3日には「参院だけ組むということもある」と述べ、4日にはそれを否定した。
だが、3日の発言の意味は大きい。
兵庫県議会で民主党と統一会派をつくっていた社民党は、完全にオール与党の一員であった。
護憲を旗印とする政党が、この時期に、改憲政党との統一に揺れるとは、いかにも情けない。
社民党の福島党首、民主党との統一会派を否定(読売新聞、7月4日)
社民党の福島党首は4日の記者会見で、参院選後の民主党との連携に関し、「統一会派を組むことはない」と明言した。
その理由について、「政党の合併ほどではないが、統一会派はものすごく大きなテーマだ。衆院と合わせないと意味がないし、地方組織との関係もある。参院だけの話で統一会派というわけにはいかない」と語った。
一方で福島氏は、参院選後の議長選で、民主党の議長候補に投票することには前向きな考えを示している。
社民党の福島瑞穂党首は3日、日本経済新聞のインタビューで、参院選後に民主党と統一会派を組む可能性について「党全体、地方組織も含めた大事な問題だ。参院だけ組むということもある。十分議論する必要がある。民主党が憲法9条を変えないという確約も必要だ」と述べた。
同党の現有議席は衆院で7、参院で6。今回の参院選の獲得目標は7議席だが、結果次第では民主党との連携を一層強めざるを得ないとの認識を示したものだ。
一方、共産党の志位和夫委員長は3日、日本外国特派員協会での記者会見で「参院選後に政権への協力や参加は想定できない。民主党と政権協力する条件はない」と述べ、民主党との連携を明確に否定した。
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