9月4日は、3時就寝、7時起床の朝であった。
またしても、眠い、眠いとブツブツいいつつ、
8時ちょうどには外に出る。
JR「加島」から「尼崎」へ、
ここから空港バスで「関空」へ。
車中「アヘン窟の人」となっていく。
10時には、4年ゼミの5人と、
わがゼミの顧問(?)であるF田弁護士(大学時代の友人)が集合する。
今日は、『「慰安婦」と心はひとつ 女子大生はたたかう』の
「たたかう」学生たちのゼミ旅行である。
テーマは、きっぱり「食」である。
搭乗口での待合風景。
10時30分には、関空を飛び立ち、
12時10分には函館空港に到着。
B737の、ちょいと小ぶりの飛行機であった。
車中「アヘン窟の人」から、「アイヌ史の人」となっていく。
空港から、いきなり寿司屋へ直行。
当初の予定を変更し、
はじめての「まるかつ水産」に突撃してみる。
見かけは「回転寿司」だが、
その実態は注文制。
最初にまとめて注文するので、
寿司が一気にドサドサやってくる。
テーブル全面が寿司でうまる前に、
こちらもスピードをつけて食べていく。
食い切った皿の前での記念写真。
全員で65皿。
こんなアホな写真は、冬の極楽スキー以来。
関空を出て、まだ2時間半ほどのことである。
驚いたのは、小学生だけのお客がいたこと。
就学旅行の「班」での自由行動であったらしい。
世の中は、着実に変化しているようである。
前日は雨だったが、この日は快晴。
信号のない交差点を、走って渡るのも気持ちがいい。
日差しは強いが、湿度がひくく、
関西とは、えらい違いである。
F田弁護士は、なぜか、
さかんに函館の景気を気にしていた。
偶然、みかけた「モーモータクシー」。
気がつけば、自販機もまた「モーモー」である。
なかなかの人気であるらしい。
市電に乗って、五稜郭へと移動する。
年配の人達が多い、ノンビリとした路面電車の中で、
さらなる「食」への豊富を語り合う。
途中にあった、クマの像。
台座には「ぢっと手を見る」のタイトルがある。
ここは、啄木の町でもあるのである。
さらに、途中で見つけた「顔出し」。
戊辰戦争と勘一・お宮のミックスだろうか。
「お食事」はせず、ここでは写真だけとする。
新しくなったいた五稜郭タワ。
ひとまわり、ふたまわり、背丈も高くなったらしい。
西の函館湾をながめてみる。
そして、足元には、ミドリの五稜郭が、グッと広がる。
五稜郭の中を歩き、
市立函館博物館郷土五稜郭分館にも入ってみる。
そして、入口前にあった大砲の砲身で、一騒ぎ。
直前に小学生が、同じことをやっていた。
つづいて、函館山のふもとにもどり、
函館市北方民族資料館にも入ってみる。
学生たちも、「アイヌ」については、ほとんど知らない。
文化や歴史に、興味を示す。
5時をまわったところで、函館港に出てみると、
人を恐れぬ海鳥が1羽。
近づいても、まったく知らん顔。
ようやく、ホテルのチェックインへ。
港を元気に歩いていく。
荷物をおいて、ただちにロビーに集合である。
今度は居酒屋「魚一心」を、めざして進む。
ここは、本当にウマイのである。
地元の人が仕事帰りに来るような、
そんな気安さもまたありがたい。
「関西なら倍はとるな」という品々である。
「塩水入」のウニが、ビックリするほどうまかった。
7時30分、すでに確保していた
モーモータクシーのジャンボに乗り込み、
函館山への移動となる。
すでにアルコールが入っており、
車内は、運転手さんの「解説」が聞こえないほどの大騒ぎである。
「20代にはついていけない」。
解説の途中、途中に、この言葉が何度も繰り返される。
前日の雨で、空気が見事に澄んでいる。
わがカメラおよび腕前では、こんなところが精一杯。
しかし、写真ではなく、わが目で見たものが最高である。
ふりかえると、津軽海峡に、イカ釣りの「漁火」が浮いていた。
ライトアップされた、周辺の教会群も、すばやく見学。
チャーミーグリーンの坂でも写真。
しかし、学生たちは
すでに、あのコマーシャルを知らない世代。
こちらも、年をとるハズである。
市内のあちこちに、こんな看板ながめながら、
大門横町でモーモータクシーを降りていく。
ここでの方針は「飲んだくれ」。
たくさんの店がならんでいるが、
われわれは、店の外のテーブルを確保する。
「流し」(?)のニイサンにも、
4~5時間ほどつきあってもらう。
学生たちより、さらに1年若いのだが、
70年代の歌を良く知っていた。
カラオケがわりに歌っているようだが、
じつは、マイクは、脇の下の消臭スプレー。
山梨からバイクでやってきたという3人の男子学生、
関西からの学生、そして観光客や地元の人も。
たくさんの人といっしょに、ワイワイ騒ぐ。
ちょいと小雨もあったが、強くはならず。
超ゴキゲンの夜となる。
2時すぎには、おひらきとなる。
ホテルへサクサク帰っていくが、
こちらは完全な千鳥足。
学生に笑われたことさえ、覚えていない。
翌9月5日は、8時ちょうどの起床であった。
二日酔い気味だが、 予定はこなす。
化粧が間に合わなかった学生たちは、
「やめてください」と、顔をガードしての写真となる。
朝市の中の「すずや食堂」で朝食である。
店先は、カニ、カニ、カニのオンパレード。
立派な海鮮丼をいただいていく。
ゴハンもふっくら、実にうまい。
メタボ一直線の旅である。
ホテルにもどって、少しウトウト。
10時30分の再出発とする。
歩いて、歩いて、坂を登る。
昨夜のチャーミーグリーンの坂である。
めざす先は、ソフトクリーム屋さん。
これと同じようなものを、12秒で食べた高校生がいるらしい。
「先週も18秒で食べたコが」と、
店の方が教えてくれる。
男20秒、女30秒で食べるとタダなのである。
その手の「挑戦」は、今回はせず、
ゆっくりブラブラと、大正の町並みの中を歩いていく。
函館市公会堂で、小休止。
旅行に来れなかった学生たちに、
「まりもっこりくん」などを買っていく。
港の前のレンガ倉庫で、いったん解散。
各自、自由に土産を買っていくことにする。
F田弁護士と2人で、すばやく土産を買い集め、
ただちに、塩ラーメン専門店の「えん楽」に入る。
麺の細い一品であった。
昨日も、今日も、弁護士は昼から生ビール。
「人間失格」への道をたどっているようである。
1時45分、ホテル集合。
そして、1時55分発の空港バスへ。
3時20分には、函館を出る。
今度は、767の大きな機体。
機内「ウトウトの人」「アイヌ史の人」「親指話の人」を
グルグルころがす。
5時10分には、関空に到着。
「社長」(ゼミ長)の「お言葉」で旅行をしめる。
「みなさん、残りの夏休みは卒論がんばりましょう」。
言ってる本人が、苦しそうである。
ただちに解散。
こちらは空港バスで「尼崎」へ。
7時ちょうどの帰宅であった。
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