以下は、兵商連新聞編集委員会「兵庫県商工新聞」2014年1月、第257号に掲載されたものです。
見出しは編集部がつけてくれたものです。
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平和と憲法を守ろう/新しい政治の建設へ
昨年は安倍政権の暴走が続きました。とくに参議院選挙で、衆参のねじれを解消した後はひどいものでした。
消費税を上げながら法人税の復興特別税を1年前倒しでやめ、生活保護の受給額を減らし、受給の対象者もしぼる。原発の輸出をどんどんすすめ、戦争準備の国家安全保障法や秘密保護法を強行する。
そういう点では明らかに日本社会の危機が深まった1年でした。
しかし、同時に見ておく必要があるのは、政治の転換を求める国民の動きが力強く成長したということです。自民党の得票数は政権を失った09年に届いていません。
それを補完する「維新」や「みんな」は大きな後退を示しました。
その中で「反自民」という政党選択の基準のもとで、久しぶりに共産党が伸びました。
3・11をきっかけに、様々な市民運動が絶えることなく街頭でつづいているのも重要です。さらに年末の秘密保護法反対運動の広がりは圧巻でした。いずれも主権者としての国民の急速な成長を示すものです。
来年4月には、いっせい地方選挙があり、再来年には衆議院と参議院の両方の選挙が待っています。
ここでなんとしても新しい政府をつくることが必要で、そのためには「自民党政治に反対」だけでなく「どういう新しい政治をつくるか」という展望を開く議論が大切です。
各種の一点共闘の発展を、新しい政治の建設にどのようにつなげていくのか。政権レベルの対案がいよいよ重要になってきます。
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