当初予定の教室LA2-23を、JD311に変更する。今後ずっと。
夏休みの宿題レポートを回収。20人中19人提出。1人の「忘れ」分は月曜日提出とする。
1年後期の学習計画書を配布。大学4年間のあらかたのすごし方と、大人(社会人)になるための準備という意識の必要について簡単にふれる。
連絡用に、ブログのアドレスにメールを打ってもらうことを確認。
ビデオ『証言-侵略戦争』を見ていく。
内容を議論する時間はなかったが、いまなぜ「昔の戦争」を学ぶ必要があるかにかかわって、3点述べる。
1つは、戦争体験者(参戦体験者)は今も生きており、誰も知らない昔のことではないということ。アジアの側には、当然ながら、「昔、ここに日本軍がきて…」という話は、世代を越えて引き継がれている。
2つは、たとえば安倍首相は、かつての戦争を「大東亜戦争」と呼び、正義の戦争だと繰り返し主張してきた人物だが、それに対するアジアの反発は現在もなお強く、「歴史」の評価は現在の熱い政治課題になっている。それは、あわせてこれからの日本がアジアの中でどう生きていくかの重要争点。
3つは、日本の学校教育はそもそも日本史教育を軽視し、さらに近現代史教育を軽視している。したがって、学生の中には「終戦」にいたる50年の戦争の歴史や、戦後日本がアメリカに軍事占領された歴史も知らない人が多い。他方、戦後の国づくりに苦労した東アジアの国々では、近現代史教育は重視されており、若い世代であれば日本の「侵略」を知らない人はほとんどいない。
「戦争」が実際にあったのは「昔」のことだが、それをどうとらえていくかは日本の「今」、日本とアジアの「今とこれから」を考える上で、きわめて重要な問題。
次回以降は、ビデオを見たあとに、しっかり議論の時間をつくる。時には書き物もしてもらう。
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