映像「アルバムでたどる その時代と生涯(松井やより)」と、映像「私は男女平等を憲法に書いた」を見る。「私」は、ベアテ・シロタ・ゴードンさん。
松井さんの映像には、侵略戦争、女性差別、人種差別、途上国の貧困といった現代社会の大問題があらわれる。誰もにあらわれておかしくないことだが、それをしっかり自分が直面する問題と自覚できたところに、彼女のすぐれた知性がある。
松井さんはそれらを改善していく闘いの道を選びとる。
他方、ベアテさんの映像は、1946年2月に、GHQ本部のおかれた第一生命ビル6Fで行われた日本国憲法草案づくりに焦点があたる。
とりわけ第24条(両性の本質的平等)にかかわり、戦前・戦争直後の日本社会の映像も豊富。
現代日本の社会は、すでに美しくできあがったものではなく、それをよりましなものへと改革してきた人間たちの努力の積み上げの途中にある。
そうしてつくられた現代をどういう未来につなげるのかを、学生たちには、しっかり考えてほしい。
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