最後の授業。NHKスペシャル「マネーの暴走が止まらない」を見る。
ブッシュ政権の持ち家政策に深く関与したローランド・アーナルがサブプライムローンを開始した人物の一人。ITバブル崩壊後の低金利政策が生み出した莫大なマネーの活用先としてウォール街がサブプライムローンを組み入れた金融商品をつぎつぎ開発・販売する。
だが2006年7月をピークに住宅価格は下落を開始し、これら金融商品の相場は急速する。2008年3月13日アメリカ第5位の証券会社ベア・スターンズから1日で1兆円の資金が逃げ、一挙に経営危機に陥る。各地の銀行の貸し渋りも深まり、アメリカの景気が冷え込んでいく。
証券市場を逃げ出したマネーは原油市場へ。サブプライムローンによる損失を回復しようとするマネーが殺到している。原油高によるオイルマネーは拡大し、これをもとでに著名投資家ウィルバー・ロスはアメリカの企業投機をしようとする。投機の連鎖に終わりがないと番組は語る。
マネー経済の拡大が現物経済における過剰資本の形成にもとづくこと、投機によるもうけの基本的な仕組み、大金を動かすことのできる金融機関・投機家の行動で世界中の物価高が進行し多くの人々の生活が苦しくなっていること、投機には規制が必要であり、可能であることなどを解説する。
最近のコメント