前回の「出席カード」に記入された、いくつかの質問・意見へコメントしていく。
「社会主義にも多様性があるということがわかった」「社会主義と民主主義は矛盾しないのか」「内部対立はないのか」など。
他方「日本のような完全な民主主義の国」という文言についてもコメントをつける。企業団体献金、一票の格差、小選挙区制など。
テキストは、16ページから40ページまで読む。全体として、人権や民主主義の解説としては基礎的だが、中国の現状に照らして読むと大きな意義が見えてくる。
第1節「人権は人類の普遍的な政治的価値である」では、人権と国家の関係に焦点があてられ、国家による人権の侵犯が批判される。
第2節「良好な政治制度があってこそ、人類共通の利益の実現が保障される」では、国家の役割の柱に、公正な利益の分配をあげる。
第3節「民主主義こそが人権を最大限に擁護し実現できる」では、民主政治の重要性がマルクス主義の規範であると強調される。
第4節「民主主義はすばらしいものである」では、民主主義のルールにささえられた社会主義が展望される。
第5節「民主政治を評価する一連の客観的基準」では、あえて少数民族の権利の尊重も語られている。
関連して「公の秩序」によって国民の基本的権利を制約しようとする自民党新憲法草案の発想との対比も行ってみる。
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