卒論初稿の練り上げ。
「現代における人身売買-『闇の子どもたち』を読み解く」(山下さん)は、「人身売買」受け入れ大国の日本の現状を、「慰安婦」問題未解決の日本社会の特質と結びつけて論ずるもの。
「人身売買」そのものにさらに良く通じることと、現代の「人身売買」と「慰安婦」問題との比較をより厳密に行うことを課題とする。
とはいえ、すでに文章は良く書けている。
「歴史教育とは何か-教科書検定廃止に向けて」(前田さん)は、「つくる会」教科書の内容検討から、検定制度そのものの問題に向かったもの。
実際の検定制度、検定のない国の教育制度、家永教科書裁判、望まれる歴史教育とつづく。
よくできあがった論文だが、さらに充実をめざすとすれば、現時点の到達をさらに大きな視野の一部に落としこむしかない。その豊かさをどのようにつくりあげるかが課題。
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