テキストの「エピローグ」を読んでいく。
15世紀以降の帝国一番乗り競争、第1次大戦前はイギリス、その後の諸列強の時代、第2次大戦後の米ソの時代、91年アメリカの時代、急速な多極化の時代
ボーダーレスな経済成長は、アフリカ、中近東、オセアニアへ、資源・環境問題を
問題解決の鍵を握るのは日本
※実態は各国ごとの国民の努力と連帯
つづいて、以下の補足を行なっていく。
現代世界の多様な変化
20世紀末から21世紀初頭にかけて
①「社会的市場経済」をめざすEU型資本主義の発展(93年EU発足)、ドル支配の脱却をめざす単一通貨ユーロ(99年導入)
②アメリカ帝国主義の世界的な威信喪失、経済的な地位の低下、スマートパワー路線の模索
③BRICs、ネクスト11など新興諸国の経済的成長と政治的発言力の拡大、連帯の広がり
④「市場を通じた社会主義への道」を模索する中国、ベトナムの成長と世界的ネットワーク、「平和共存」
⑤「新しい社会主義」を模索する国の登場、ベネズエラ、ボリビア、エクアドル
⑥地球温暖化を防ぐクリーンエネルギーの開発
日本資本主義の発展と課題(1)
①「開国」の圧力のもとでの資本主義化(富国強兵の軍事的資本主義)、ブルジョア民主主義を求める力の弱さ(大正デモクラシーへの弾圧)--「自由・平等・博愛」「王政の打倒と議会」を求めたフランス大革命、ヨーロッパの1848年革命との相違
②「脱植民地化」に向かう世界の中での帝国主義的膨張政策、敗戦による植民地喪失と侵略への無反省(戦前・戦後の政治と国民意識の連続面)--ベトナム・アルジェリアなど「脱植民地化」の葛藤の歴史をもつフランスとの相違
日本資本主義の発展と課題(2)
③アメリカによる占領支配のもとでの憲法体系と安保体系の対立、戦後民主主義の脆弱性
④アメリカ帝国主義への従属、独自の外交戦略がもてない支配層、「財界・アメリカいいなり政治」の形成-ユーロ、「社会的市場経済」路線のEUとの相違
日本資本主義の独特の歴史の中で形成された現代日本(社会と国民)の成熟度
①「構造改革」からの脱却、②東アジアとの友好と経済協力、③経済・平和・環境での世界への積極的貢献という課題、国民の政治的・思想的成長なし未来を開くことができない局面、政策とともに思想を
根本の課題は社会の「思想」的成熟
日本資本主義の独特の歴史の中で形成された現代日本(社会と国民)の成熟度
「よい政策」だけでなく国民の思想的成熟が必要
「どういう理由であれ、生活に困り、食えなくなった人が死ぬ、それを見すごす社会でいいのか」、人権・民主主義・社会権の思想
自立した個人の尊厳、自由権の思想
国家の独立・主権の思想、世界への貢献、「9条平和外交」、経済・環境での貢献も
1月18日は授業全体の振り返り
1月25日は休講(がんばってレポートを書いて)
レポート課題の発表は1月18日、レポート提出の〆切は1月31日昼(提出先は総文事務室前)
最近のコメント