4月21日(金)昼休みに,インターンシップに参加してきた学生たちの「修了式」をする。学生は,この春休みまでにあちこちで体験を重ねてきた人。格式ばったものではなく,今日は一緒に食事をしながら,7名の学生たちの体験を聞き,今後への「注文」も聞かせてもらう。
1)アメリカにホームスティをしながら,幼稚園や小学校で日本語を教えてきた学生が数人。「あいうえおのカードをつくって」「書道も少し」「浦島太郎やかさ地蔵を」という日本語教育の他に,「日本の料理」「雛祭りや子どもの日」「着物の着方」「茶道」「実際にゆかたを着た」などの体験も。
着物の着方は,直前に懸命に覚えていったそうで,茶道は小学生に本物を飲んでもらったとか。気になる反応だが「おいしい」といって飲んでくれたそう。「もう少し現地にいる期間を長くしてもらえるとうれしい」という意見もあり,「事前にもう少し現地校の様子が知りたかった」との注文も出る。今後にいかしていきたいところである。
2)航空関係の会社にお世話になった学生たちは,国内カウンターで,国際カウンターで,保安検査のゲートでと,いろいろな体験をさせてもらった様子。「朝は6時半からでした」「表からは見えない仕事がたくさんあって,どれも大変そうでした」。
なるほど「憧れ」の職種だけに,責任の重さ,体力の必要,素早しい仕事ぶりなどには驚かされることも多いのだろう。すでにつとめている先輩たちの「生の声」を聞くのもいいかもしれない。
3)小学校で学習補助などの取り組みをしてきた学生たちは,「子どもたちの笑顔がうれしかった」「どこから来たの?」「何才?ととても関心をもってくれた」「一緒に給食を食べて」「遊んだ」「コマのまわし方を教えてもらった」と,とても楽しかったよう。「学級崩壊とか聞いてて不安もあったんですが,吹き飛びました」。
先生が授業をしているときに,ついていくのが大変そうな子どものサポートをするのが「学習補助」の仕事らしい。「クラスによっては補助したい子が4~5人いる」とも。「学校の先生たち私たちをボランティアとして大切に扱ったくださり,それはありがたいことなのだけれど,もっとシンドイ仕事もさせてほしい希望がある」。なるほど願いはさまざまである。
学長の川合先生から,1人1人に修了証書を手渡していただき,先生のお話で全体を終える。川合先生は,海洋生物の研究をされた若い頃に,漁船の船員として「現場の体験」をされたこともあるという。まったくもって「人に歴史あり」である。
「2006年度前期授業」に4月21日の基礎ゼミの内容をアップしました。
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