以下は、「平和新聞・京都版」2009年2月25日のコラム「平和の風」に掲載されたものです。
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大学で「戦争と平和」というリレー科目を担当しています。割り当ては3コマで、今回は侵略戦争・改憲・「慰安婦」問題を、それぞれ映像をつかって取り上げました。
学生たちの感想は、約90%が「慰安婦」被害の悲惨に驚き、これをテーマとするものでした。侵略と改憲をテーマにした人にも共通するのは「今まで知らなかった」「こんなに大切なことなのに」「知らないことはこわい」という声です。他方で「原爆の被害はどうなる」「靖国神社は戦犯だけが祀られているわけじゃない」といった素直な疑問も出てきます。
大切なのは教師の意見への同意を迫ることではなく、学生に「自分で考えなければ」という自覚をもってもらうことで、それが平和教育をふくめて、自立した人間を育てる教育の本筋だろうと思っています。
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