以下は、神戸女学院学報委員会『学報』2014年7月4日付に、
〈ゼミ紹介〉として、掲載されたものです。
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福島を訪ね、原発・エネルギー問題を考える
3・11の大きな衝撃をきっかけに、2012年から原発・エネルギー問題に取り組んでいます。
2年間の学習の成果は、14年1・2月に出版した『女子大生のゲンパツ勉強会』『女子大生原発被災地ふくしまを行く』という2冊の本にまとめました。
手さぐりでの学びでしたが、13年9月には福島大学のみなさんの協力を得て、4月に一部が「避難指示解除準備区域」に指定された浪江町にも行ってきました。
もちろん放射線量の低い一角にしか足を踏み入れることはできませんでしたが、それでも放射能汚染のため一切復興の手がつけられず、船やクルマがころがり、大きながれきの山が放置され、津波に中をえぐられた建物がそのまま残されているのは、実にショッキングな光景でした。
町役場では副町長のお話もうかがいましたが、「福島を忘れないでほしい」「いまからようやく復興をはじめねばならない町がいくつもあることを神戸や大阪のみなさんに伝えてほしい」との訴えは、深く胸にささるものでした。
被災地の復興をどう支援し、この国のエネルギー政策をどう組み立てていくべきか。
日本最大の原発密集地である福井県の間近にあり、大飯原発から90㌔しか離れていない本学にとって、このテーマは避けられない重要課題のひとつだと思っています。
太陽光発電など、開発と普及が進む再生可能エネルギーにも注目しています。
〔福島市内の果樹農園の方と〕
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