1)卒論相談をすすめていく。「部落差別問題」(福原さん),「日本女性の非婚化」(源太さん),「歴史教科書問題」(高橋さん)の3つ。「部落差別問題」は,まだ,どうすれば差別はなくせるかという問題意識の入り口にとどまっている。いわゆる「同和行政」が全国的に終了していることなど,事態の今日的な到達の上にたって,問題意識を具体化していく必要がある。そのためには,まず1冊を今日的な課題にひきつけながら,しっかり読んでみること。
2)「女性の非婚化」については,日本の婚姻率の国際比較,婚姻率の歴史的変化など,具体的な事実を正確につかむところから始めたい。就職活動が終わったので,今後の期待は大である。
3)「歴史教科書問題」は,日本の歴史教科書の問題点を,①検定制度のあり方(検定主体である政府の歴史認識),②教科書における第二次大戦の「総括」の内容の二面から問うもの。まずは,②に焦点をあて,各国のどれだけの教科書が日本語で読めるものかを探すところから。韓国と中国のものについては,それなりにある。北欧もいくつか翻訳があるように思うが,できればドイツのそれとの比較がしたい。
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