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「判決がロビー活動に役立つとの声があったが、ロビー活動とは?」-政府・議会外の個人や団体が、政党や政治家に自分の意志に見合った線にそっての働きかけをすること。これを行う人をロビイストという。
前回提出の感想・質問用紙の内容にそって、次のような点についてのコメントをしていく。
「BC級裁判とはどのようなものか?」-平和への罪(A)、「戦争犯罪」(B)、人道に対する罪(C)と 、裁かれる罪の質が違う。
「『慰安所』があんなにたくさん?」-日本に130ケ所ほど、これをふくめてアジアに400ケ所以上。
「女性国際戦犯法廷の影響力は?」-民衆法廷としての限界と、これによる可能性の両面がある。
「『慰安所』設置がレイプをなすくため?」-当時の日本軍からうまれた発想だが、実際にはレイプの推進。限られた場所でのレイプの「合法化」が、結局は「慰安所」以外でのレイプにも鈍感な人間をつくる。
「『レイプをやって7年、見て4年』とは?」-軍内部の規律でそれだけの期間投獄されるということ。ただし、この法はまるで守られなかった。
「天皇の延命についてGHQとのシナリオづくりがあった?」-GHQの側には占領を安定して行うために天皇の権威を活用したいとの思いがあり、天皇と側近は「独白録」をつくるなどして「戦争責任のない天皇」「平和主義者の天皇」という戦後への延命のシナリオをつくった。結果的には両者の思惑が一致したということ。
「やはり戦争をしてはいけないと思う」-戦後日本は軍が人を一人も殺していない。その現実をつくる力となったのは憲法9条。それが変えられようとしている。改憲を食い止めようとする取り組みや世論も強まっている。20才になった大人としてどういう見識をもつかが問われる。
「現在の日本政府の対応は?」-93年の「河野談話」が公式見解。ただし個人への賠償をしない、軍でなく業者主導であったかに読めるところもある。他方、安倍首相はこれを否定したいというのが本音。両者のあいだに揺れがある。
次回は、質問への回答のつづきから。
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