ビデオ「からゆき遍路三千里」を見る。
明治から大正にかけて、貧困ゆえの人身売買により、南米・オーストラリア・東南アジアなどに「売春婦」として売られた女性たちの物語。
犠牲者の半数前後が長崎は島原地方の女性である。
こうした現実が、時期的には「慰安婦」制度に先行していく。あわせて「からゆきさん」として東南アジアではたらく女性が、のちに日本軍「慰安婦」制度に取り込まれていく例もある。
1932年前後から日本軍が「慰安所」をつくるときに、長崎知事に対して「からゆきさん」の輸送を求める書類も残る。
つづけてビデオ「アンテナ22 実録! フーゾク嬢の真実」を見る。
「慰安婦」問題を正面から見つめることのできないこの社会の1つの断面が、性産業野放しの現実にある。
これは現代日本の実に根深い特質となっている。
「公娼制の歴史」(寺田さん)、「日本の歴史(戦争)」(山口さん)、「東京裁判」(宮崎さん)の報告もある。
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