５月１日・４年ゼミ－自分の問題を立てていくのは大変である

　卒論テーマの練り上げをすすめる。

　児玉さん「子育てを男性に手伝ってもらうのは、女性の我慢が足りなくなったせいなのか」「核家族から２世帯家族への変化は日本の経済を動かすのか」「ハリウッド映画に見られるキスシーンの変容」。

　いずれも具体的な学習深化の上に立ったテーマになっていない。思いつきあるいは借り物の問題意識。それをどう自分のテーマに煮詰めていくかの苦労がなければ。

　次回は「家族社会論」と「ハリウッド映画の研究」に関する一定の学習成果を紹介していくことになる。

　宮崎さん「コレクティヴハウスから見る”地域のつながり”の作り方」。

　デンマークなどでコレクティヴハウスが一定の広がりを見せる社会背景は何であり、日本にこれと同じものを受け入れる条件はあるのか。とりあえずはこれを攻めるところからはじめてみる。

　コレクティヴハウスの可能性に力点をおくのか、”地域のつながり”に力点をおくのか、そこの選択もせまられることになっていく。

　山口さん「在日米軍基地再編について」。

　大きな外枠の話はあるが、自分が何を研究するかの具体的なテーマがしぼられていない。

　平和をめぐる思想状況など、抽象的なレベルでの議論とするのでなければ、まずは具体的な現実に通じる必要がある。

　とりあえず次回は、基地再編の事例学習成果を紹介する。