卒業生の事例紹介をする。
2004年3月卒、宝石会社に入社。国際部への配属との口約束だったが、実際には店舗販売となり、さらに労働条件が非常に悪いこともあって、5月には早くも転職活動を開始する。同年12月には、自動車部品メーカーに転職。
宝石会社では休日出勤が多く、その代休が実際には消化できないなどの問題があったが、はたらく側の無知のために、それをおかしいと思う空気さえ希薄だった。入社12年目の店長は、代休が150日もたまっており、手取りは20万円前後でしかなかった。
仕事は人生の一部であり、すべてではない。また「最低3年」という人もいるが、自分が信頼できない会社に3年もいる必要はない。
現在の会社では各種総務関係の仕事をしている。会社の動きの全体が見える、また個人の責任でグッズをつくることができるなど仕事自体におもしろいところもある。
残業で9月になる時もあるが、それは月に3~4度。残業代はキチンと割り増しで出ている。通常は定時あがりなので、習い事もしている。有給は年15~20日で、10日程度は消化している。以前の宝石会社とはまったく異なる労働条件だが、それを手にいれることができたのは転職への勇気。
やはり英語を活用する仕事につきたいと考え、いまも専門学校に行っている。
学生時代の学びでは、労働問題や女性学など自分の権利について学んだことが意味をもった。他方で、後輩学生たちには、バイト、部活、インターンシップなどなんでもいいので、大人と接する機会をもって、小さな社会勉強を重ねてほしいと。
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