卒論原稿の練り上げである。
児玉さん「女性総理大臣の誕生に向けて」は、全体として、男女の同権を政治家の世界で追求するもの。
とはいえ政治については、誰がそれを担うかだけでなく、どういう政治(政策)を担うかという問題がある。
その点の困難を避けて、せっかく学んだ女性史を生かすべく、江戸時代末期から明治期にかけての女性の社会的地位の急落へとテーマを転換する。
支配層における意識の転換と、それを受け入れていく社会の側の意識の両面から。
塗田さん「ドイツの歴史から見る歴史認識の姿勢-歴史教育から人権教育につながる可能性とは」は、ユダヤ人、シンディロマ、ゲイなどの大量虐殺への反省が、民族差別や性・セクシャリティ差別などを学ぶ豊かな教材になっていることを指摘するもの。
日本での体験的な人権教育の限界突破を、日本の侵略戦争がアジア人への蔑視に結びついていたことにつなげようというもの。
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