テキスト第1章「世界構造の転換と帝国主義」を読む。
「社会主義」の側の帝国主義的行動をどう評価したのか、フランス政府の動きの変化はわかったが、それを支えたフランス国民の心情の変化はどうだったのかなど、いくつか今後に向けての研究課題も出る。
とはいえ、レーニンという人物、「帝国主義」の理論、20世紀という歴史の流れ、イラク戦争の開戦をめぐるアメリカとフランスらのやりとりなど、歴史の事実についての認識の遅れ、また抽象的な議論の展開に認識が追いつかないなどの、学習上の課題も見える。
最近の新聞記事の報告については「田母神俊雄・防衛省航空幕僚長」の懸賞論文「日本は侵略国家であったのか」がとりあげられる。
アジア太平洋戦争をアメリカや蒋介石の罠にはめられたとする一方で、現代日本の軍事的課題については、アメリカに守ってもらうしかない、集団的自衛権が行使できるようにするしかないという。
懸賞論文の内容の問題とともに、応募論文234本のうち航空自衛隊員によるものが94本、さらに直接に田母神氏の指導を受けた小松基地第6航空団の隊員が63本を書いたという、その「組織的な動き」の不気味さについても指摘がある。
映像を活用した「本」の出版企画も相談する。
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