テキスト第2章「思想解放と政治進歩」に進む。
第1節「社会と政治の領域における思想解放」。毛沢東の時代、毛沢東による奪権闘争と毛への個人崇拝が広められた文革、毛沢東の死去、鄧小平による文革の国内面への反省といった「政治思想」の転換を概括。
今日の中国では、「人間本位」「人権」「法治」「私有財産」「政治文明」「公民社会」「調和のとれた社会」「グローバリゼーション」などを理念にふくむ政治思想が共産党によって追及されている。
個人と集団(階級や社会)を対立させ、個人を抑圧する思想や行動がとられた過去に対して、今日では個人の発達を追及し、これを保障する社会をつくることが課題とされている。
「調和のとれた社会」の追及は、スターリンや文革期の毛沢東によっても主張された「社会主義における階級闘争の激化」の議論の転換という意味をもつ。
テキストはこれらの転換を、マルクス本来の考え方に立ち返るものとして主張する。
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