当面の各種日程を決めながら、テキスト『慰安婦と戦場の性』を読んでいく。
第2章「公娼制下の日本」、第7章「吉田清治の詐話」、第8章「禍根を残した河野談話」、第9章「クマラスワミ旋風」、第10章「アジア女性基金の功罪」、第11章「環境条件と周辺事情」、第12章「7つの争点」を終了。
詳細な情報にもとづき緻密な議論が行われる箇所と、根拠を示さぬ推論による箇所とのギャップが大きく、また、「慰安婦」の性行為を「接客」と呼び、「慰安婦」がその役割を果たせなくなることを「損耗」と呼ぶなど、女性蔑視の姿勢も指摘される。
映像「ひとつの史実-海南島『慰安婦』の証言」、映像「アルバムでたどる その時代と生涯」を見る。
「証言」のリアリティは、テキストの「推論」にはるかに勝り、また、幼くして戦争を体験し、女性差別、アジア人差別を体験しながら、他方で、アジアへの加害者であった自分に気づき、またフェミニズムにも目覚め、人生の核心を自らつくりだしていく松井やより氏の生き方は、学生たちにも刺激となる。
次回は、大阪大正区での「沖縄問題学習会」だが、その後は、『未来をひらく歴史』へ進み、あわせて過去の訪韓旅行のものなど、いくつかの映像を見ることにする。
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