テキスト『フィールドワーク 靖国神社・遊就館』(平和文化)を読んでいく。
話題になったのは、次のような点。
「別格官幣」の文字が切除された理由(6ページ)、富国生命寄贈の大灯籠のレリーフが一時かくされた理由(14ページ)、いまなお「勅裁件如」の高札がかかげられていることの意味(15ページ)、招魂斎庭での儀式と現在の姿(24ページ)。
新旧石器時代が抜けていることの意味(31ページ)、いまだに「柳条溝事件」と呼ぶ理由(37ページ)、「満州国」を地図に示さない理由(40ページ)、パール判事の石碑を日本人向けにだけ強調することの意味(44ページ)、遊就館の目的がいまだに「英霊の慰霊顕彰」と「近代史の真実を明らかにすること」であることの意味(46ページ)。
廃仏毀釈以前の神仏混淆の実態(47ページ)、靖国参拝は教育行為であるとしたミッションスクールへの回答と神戸女学院の歴史(52ページ)、「まつってある人々にならって」とする尋常小学校教科書の内容(53ページ)、各地にある護国神社の役割(53ページ)、初の全国戦没者追悼式が日本の「独立」の直後であり同年に天皇・皇后による靖国参拝が行われたことの意味(57ページ)。
映像『あんにょん・サヨナラ』を途中まで見る。
議論の中では、「靖国から出してほしいという遺族の言い分も、靖国に祀られたいとする人々の言い分もどちらも理解できる」との声が。
では「いずれをも尊重するにはどうすればよいだろう」。ようやく、自分の言葉で話し始める。
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