前回授業の復習、保育所の給食・調理問題から。
映像『みんなの大切な保育所』を見る。
「先進国」に共通した少子化問題、背景にある女性の社会進出に追いつかない子育て支援。
日本は韓国とならび労働時間が長く、福祉が貧困、その結果として出生率の急速な低下の傾向。
さらに背後にあるのは、男性中心型の長時間雇用という財界の労務管理戦略。
対局にある女性の早期退職の推進、それは60年代文部省の「主婦」教育方針にも反映。
前回解説の新保育システムは、公的保育を取り壊し、保育の産業化をすすめ、健やかに育つ子どもの権利を満たす国の責任を放棄する。
政治に声をあげていく市民の姿は民主社会で健全なもの、その能力を市民が身につけることが社会を発展させる力になる。
しっかりと学びを。
つづいて、ゼミ卒業生等が体験してきた職場における性差別の問題へ。
〔就職活動の中で〕セミナー参加許可の格差、ゼミナーで女性には質問にこたえさせないという事例。
〔採用・配置〕女性社員のみへのお茶汲み教育(湯飲み、砂糖、ミルクの量も)。
〔研修・昇進・賃金〕男性ばかりを研修に出し、結果として男女の昇進・賃金格差を開いていく。
〔結婚・出産退職〕女性には「寿」退職、男性には「責任が重くなった」。そこからOECD諸国で例外的な「M字型雇用」に。
次回は「両性の本質的平等」(憲法24条」の誕生史を。
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