〔人種差別〕
RACISME 人種の序列・思想・差別
対象の枠組みはユダヤ人・アラブ人、マグレブ(北西アフリカ、アルジェリア・チュニジア・モロッコなど)出身者に対して
犯罪であるとの社会的合意はあるが、人種団体の取り組みが不可欠
背景には、貧困や失業などの社会的疎外も
〔国籍〕
血統権・両親のいずれかがフランス国籍であれば、生地権・両親が外国人でもフランス国内で生まれた場合は条件つきで、二重生地権・特にアルジェリア移民に
生地、婚姻、帰化による国籍取得は年15万人以上(2000年)、二重国籍の容認、どのやり方で国籍をとっても平等
1803年からの国籍法の変遷、人種・民族・文化などを本質とする考え方の「克服」の上に
〔フランコフォニー〕
FRANCOPHONIE フランス語圏(地域・諸国の総称)、1・3億人程度
政治共同体としての FRANCOPHONIE、09年で70ケ国、非フランス語圏も多く、フランコフォニー国際組織(1997年、OIF)、「言語文化多様性の尊重」「文化間の対話」
OIFの前身は文化技術協力機構(70年)、フランスから独立した諸国のリーダーたちのよびかけで、フランス語教育・普及はない、小数言語の保護や教育支援を重視
〔文化的多様性〕
GATTウルグアイラウンド(86~94年)でフランスは「文化特例」を主張、文化産業のサービス貿易自由化を望まず
フランス、カナダは文化的多様性の擁護へ、05年文化的多様性条約(146ケ国支持、アメリカ・イスラエルは賛成せず)、言語の多様性は文化の多様性の基礎
「フランコフォニーのおかげでアメリカの文化産業の脅威に対して団結できる」
世界の多様性を維持するために
〔ヨーロッパ建設〕
ここから「先進国」間関係の問題
「ヨーロッパの父」としてのジャン・モネとロベール・シューマン、これを推進したジャック・ドロール〔推進力としてのヨーロッパの地位低下、平和、冷戦、社会的公正〕
クローバリズムへの合致〔と対峙〕、アメリカへの対峙
EU諸国内部の見解の対立〔27ケ国連合の存在〕
08年「地中海連合」、43ケ国、共同代表サルコジ、ムバラク(エジプト)
〔フランスとヨーロッパ〕
多義的なヨーロッパ、1つの指標となるEU
46年チャーチル「ヨーロッパ合衆国」演説、47年アメリカのマーシャル・プラン
「西ドイツ」樹立問題への対応からのフランスの「連邦主義」的態度、シューマン、モネ
ド・ゴールの国家連合、「反」米英姿勢、63年仏独友好条約
ドロール欧州委員長のもとでの政治・通貨統合
サルコジのもと08年リスボン条約批准、27ケ国すべてで、09年、ファン・ロンパイ「EU大統領」(ベルギー)、キャサリン・アシュトン「EU外相」(イギリス)
最近のコメント