ゼミにはこのテーマに関心をもっている学生もいるわけだが,人身売買。
「人身売買,北朝鮮など12カ国が最低 米報告書」は,「日本に関しては『女性や子供がタイ、フィリピン、ロシア、東欧から性産業のために送り込まれている』」という。
どこまで信頼がおける報告なのかは良くわからないが,日本関連部分は次にある。
以下はその一部だが,国内での日本人売買の問題も。
「日本は、商業的な性的搾取のために売買される男女や子どもの目的国および通過国となっている。
人身売買の被害者の大半は、合法的な仕事を求めて日本へ移動してくるものの、だまされたり強制されたりして、借金に縛られ、あるいは性的奴隷状態となった外国人女性である。中国人およびタイ人の移民が強制労働で搾取されているとの事例報告もある。
女性や子どもは、主としてタイ、フィリピン、ロシア、および東ヨーロッパから、商業的な性的搾取のために日本へ売買されている。
これより規模は小さいが、コロンビア、ブラジル、メキシコ、韓国、マレーシア、ビルマ、およびインドネシアからも、女性や子どもが性的奴隷として日本へ売買されている。
日本人の未成年女子が性的搾取のために国内で人身売買される問題も継続している。
日本における人身売買被害者数についてのはっきりとした推計はないが、被害者は相当数に上るという点で大方の意見が一致しており、また多くの女性は人身売買業者による報復を恐れて、名乗り出ることをしない。
国際的に活動する日本の組織犯罪集団(ヤクザ)が、人身売買に関与していると考えられている」。
米国務省は5日、北朝鮮やイランなど12カ国を最低レベルに位置づけた世界の人身売買の実態に関する年次報告書を発表した。北朝鮮は抑圧体制が人身売買の被害者を生み出しているとされ、脱北者が中国で置かれる苦境も取り上げられた。日本は依然として「基準を満たしていないが、改善の努力が見られる」という中間の評価だった。
報告書は法整備や対策、被害者保護などの要素で各国を3段階に分類。最低レベルの国には援助停止などの制裁が科される可能性がある。
北朝鮮をめぐっては、強制労働が行われている収容所に「推計15万~20万人」が投獄されていると指摘。大勢が脱北するものの中国で不法滞在を強いられ、性的搾取も含めた人身売買の被害に遭いやすいとした。また、北朝鮮はモンゴルやロシア、チェコの工場に労働者を送り、監視のもとで強制労働を強いている疑いがあるともした。
日本に関しては「女性や子供がタイ、フィリピン、ロシア、東欧から性産業のために送り込まれている」とした。ただ、政府の対応については改善の努力を評価、興行目的の在留資格の厳格化でフィリピン人女性の人身売買を削減したことなどに触れた。今後の対策として犯罪組織の摘発強化や関与者への厳罰化などが有用、としている。
報告書は3段階評価のうち中間レベルの国の一部について、「実態が悪化している」ことなどを理由に「監視対象国リスト」に挙げている。日本は04年にリスト入りしたが、05年に外れている。
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