南米でのエネルギー協力が進展している。
エクアドルのコレア大統領は,これを途上国同士の「南南協力」と述べている。
エクアドル ベネズエラ エネルギーで協力 重油・ディーゼル油交換 「南米の石油製品が北でなく南米へ行く」(しんぶん赤旗,2月27日)
【メキシコ市=松島良尚】南米エクアドルの北東エスメラルダスで二十三日、同国とベネズエラが先月締結したエネルギー協定にもとづいて初めて到着したディーゼル油二十二万バレルの陸揚げ記念式典が行われました。両国のエネルギー統合の始まりとして注目されています。
協定によれば、エクアドルは同国の重油一・四バレルをベネズエラのディーゼル油一バレルと交換します。エクアドルは豊富な石油資源を有していますが、精製施設が不十分なため年二十五億ドル分(約三千億円)の燃料を購入しています。
ベネズエラからのディーゼル油は三月も二回到着する予定です。この三回の受け入れでエクアドルは輸入と比べ約二百万ドルを節約できるといわれています。
コレア大統領は記念式典で、「中南米の歴史上初めて南米の船舶が石油製品を積んでパナマ運河を通過したが、行き先は北ではなく同じく南米だ」と指摘。途上国間の「南南協力」としてのエネルギー交換の意義を「中南米の新しい統合への道だ」と強調しました。
式典にはベネズエラのラミレス・エネルギー相も出席し、「われわれは、中南米諸国の統合のためにエネルギーを効果的な道具として使っている」と述べました。
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