日中のドル保有がドル価値を支え、日中のアメリカ国債保有がアメリカ政府の財政を支える関係にある。
前者を「新ブレトンウッズ体制」などと呼ぶ向きもある。
元高を避けるためのドル大量保有を維持しながら、あわせて保有外貨の運用枠を拡大するというのが、当面の中国の政策らしい。
中国、6月の米国債保有23億ドル減少 外貨準備の多元化図る(日中経済通信、8月17日)
米財務省が15日夜発表したデータによると、中国が6月時点で保有している米国債は前月の4074億ドルに比べ23億米ドル減の4051億米ドルだった。中国の米国債保有高は引き続き日本に次ぐ世界第2位の額となっている。
中国の米国債保有高は今年4月、58億ドル減少し4140億ドルとなった。これは2005年10月以来初めての減少で、データのある最近7年間では最大の減少幅となった。一部の市場関係者は、これは中国が外貨準備の多元化を図っているためだが、中国が米国債を大量に売却する可能性は今後も低いとみている。
日本が保有する米国債も減少傾向にあり、6月の時点で保有している米国債は5月の6152億ドルから6123億ドルに減少した。(編集FN/O)
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