自民党は総選挙で過半数を維持できれば、政界再編を考えているとのこと。
そのために、すでに新党大地にも声をかけている。
とはいえ、過半数維持への道は、どう切り拓くつもりなのか。
古賀選対委員長、「政界再編視野に」(朝日新聞、10月22日)
自民党の古賀誠選挙対策委員長は22日、大阪市内の講演で、次の解散・総選挙で与党が過半数を獲得した場合の政権運営について「政界再編を視野に入れた政権運営も必要になってくるのではないか」と述べ、衆参両院で保守系勢力を結集すべきだとの考えを示した。
衆参で与野党が逆転しているねじれ現象については「国の命運をかけた安全保障や防衛、外交の法案の協議に時間がかかり、責任を果たせない」と指摘。さらに「命がけで選挙に勝ち、我が党が主導権を取る政界再編を目指す」と述べた。
自民党の伊吹文明幹事長は20日、札幌市内のホテルで新党大地の鈴木宗男代表と会い、次期衆院選での選挙協力を要請した。新党大地との選挙協力に向け協議を進める民主党をけん制する狙いもあるとみられる。鈴木氏は「きょうのところは依頼があったということで承りたい」と応じるにとどめた。7月の参院選で新党大地は民主と選挙協力をしている。
小沢代表が全国行脚を開始、次期衆院選にらみ(読売新聞、10月23日)
民主党の小沢代表は23日、北海道を訪れ、次期衆院選に向けた全国行脚を開始した。
7月の参院選では、小沢氏の全国行脚が民主党躍進に一定の効果があったとされる。衆院選に向け、各地で衆院選立候補予定者と一緒に記者会見するとともに、連合の支援を確認する意向だ。
小沢氏は23日夕、札幌市内で記者会見し、衆院選の時期について「総選挙は本当に分からない。年末かもしれないし、来年か、任期いっぱいかもしれない。今の政治情勢では予測できない状況だ。仮に今年12月に総選挙があっても戦えるようにという思いだ」と述べ、候補者調整を急ぐ考えを示した。
小沢氏は次期衆院選について、<1>各都道府県ごとに過半数を取る<2>全国300小選挙区で民主党単独で150議席以上を獲得する――との目標を掲げており、年内をめどに候補者選びを終えたい考えだ。ただ、23日現在、公認候補が決まっていない「空白区」は90に上っている。
民主党は、与党候補に勝てる見込みのない選挙区への独自候補擁立を見送る方針だ。代わって、社民党や国民新党などとの選挙協力を積極的に進め、「最低10以上の選挙区」(幹部)で他党候補の支援に回ることを検討している。
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