株高、ルピー高のインドだが、投機による経済破綻への危機意識は高くなってきているようで、現状を「新たな局面」とする認識も語られ始めている。
必要な警戒の姿勢であろう。
海外投資家による証券投資規制案、ルピーの上昇を抑制する可能性=インド財務相(ロイター、10月23日)
[ワシントン 22日 ロイター] インドのチダムバラム財務相は22日、ロイターに対し、匿名性の高い海外資金の株式市場への流入抑制案について、これによってインドルピーの急激な上昇が抑制される可能性があるとの認識を示した。ただ、これが同案の主目的ではないとしている。
財務相は、当地で開催の世界銀行と国際通貨基金(IMF)の年次総会に際して行われたインタビューで、インド政府は競争力のある為替相場を望んでいると述べたうえで、仮にルピーがさらに上昇した場合、輸出業者に支援を申し出るとの方針を示した。
また、西側諸国の中央銀行が市場に低コストの資金を大量に供給したことから、インドに海外からの資金が流入していると指摘し、同国は新たな局面を迎えたとの認識を示した。そのうえで、インドは匿名性の高い資金の流入から自身を守るための行動を取っている、と述べた。
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