アメリカ、オランダにつづきカナダでも、日本政府の「慰安婦」問題に対する態度を批判する決議が採択される見込みとなった。
日本政府は、これについても決議を可決しないようにと働きかけを行ったらしい。
安倍内閣から福田内閣に交代しても、その点には、変化が見られないということである。
慰安婦問題で日本に謝罪要求へ=カナダ下院で動議採決の動き(時事通信、11月28日)
【ニューヨーク27日時事】第2次大戦中の従軍慰安婦問題に関し、カナダ下院で日本政府に公式な謝罪を求める動議の可決を目指す動きが強まっていることが27日、分かった。28日に採決に付される可能性が高い。これについてAFP通信は、全会一致で可決される見通しだと伝えた。ただ、動議に法的拘束力はない。
動議は、野党・新民主党所属で中国系のオリビア・チョウ議員が本会議に提出。カナダ政府は福田康夫首相と日本の国会に対し、「20万人以上のアジア人女性が性的奴隷となるよう強制された歴史的事実」を認め、元慰安婦に「公式、誠実かつ明確に謝罪する」決議案を可決するよう促すべきだとしている。
また日本の教科書の中で、「軍の性的奴隷」に関する記述を復活させるよう要求した。
カナダのメディアは27日、第2次世界大戦中の従軍慰安婦問題をめぐり、同国下院が日本政府に謝罪などを求める決議案を今週中にも全会一致で可決する見通しだと伝えた。決議案には、慰安婦問題が「日本軍による戦争犯罪」であると日本の学校教科書に明記する要求も含まれているという。
同問題では今年7月、米下院が日本政府に公式謝罪を求める決議を可決。今月にはオランダ下院が同様の決議を可決しており、カナダ下院が可決すれば、日本に対する謝罪要求がさらに国際的広がりをみせることになる。
同メディアによると、日本政府が決議案を可決しないようカナダのハーパー首相らに働き掛けたが、主要4党は既に可決の方針で合意しているという。
決議案は、日本が「20万人以上のアジアの女性に大戦中、軍の性奴隷になるよう強制した」ことを認め「公式で誠実、明白な謝罪」を行うよう求めている。
決議案は3月に下院の小委員会で可決、その後、上部委員会での審議を経て本会議にかけられた。下院本会議は27日に公聴会を行い、韓国人やフィリピン人元慰安婦の証言を聞いた。
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