関西経済同友会が、大阪府知事選の3候補に公開質問状を出している。
その回答が、まとめて発表された。
「大阪府政に関する公開質問状 回答一覧」がそれである。
梅田氏は「25年間、弁護士として社会の不正義や権力・大企業の横暴と闘ってきました」と基本姿勢が明快である。その上で、財界のための府政から、憲法にもとづく府民のための府政への展開が、もっとも詳細に展開される。
熊谷氏は現状への不満や危機感を強く語っている。しかし、誰のどういう政策がそういう大阪をつくったのかという分析が欠け、現状への対処の方向が鮮明でない。
橋本氏は、いまだ抽象的な理念の提示にとどまっており、それを具体的に推進する政策の体裁が整っていない。
関西財界人の読み方としては、「梅田では財界第一の経済運営は期待できんわな」「橋本はこれを読んでも何をする気かさっぱりわからん」「ここはやはり熊谷が一番安全か」ということにしかなりそうもない。
とはいえ、これまでのつきあいから正面きって自民・公明候補を批判するわけにもいかないとなると、大阪市長選につづき、財界の存在感の薄い選挙となりそうである。
自民党政治の衰退に対する財界の無策ということである。
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