中国と韓国が両国関係の一層の緊密化で合意した。
早期にFTA締結の交渉に入ることでも一致したとのこと。
中韓首脳会談 「戦略的」関係に格上げ 6カ国協議進展へ協力(しんぶん赤旗、5月28日)
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は二十七日に訪中し、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談しました。両首脳は会談後の共同記者会見で、中韓関係を「全面的協力パートナーシップ」関係から「戦略的協力パートナーシップ」に格上げすると発表。北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の進展のために緊密に協力することでも一致したと述べました。
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「戦略的協力パートナーシップ」によって、次官級の戦略対話が常設化され、外交・安保分野での対話と協力が強化されます。これまで中国はロシア、インドと「戦略的協力パートナーシップ」を宣言しています。
会談では対北朝鮮政策に多くの時間が割かれ、両首脳は朝鮮半島の非核化のために共同で努力するとともに、北東アジアの平和と安定の維持や地域協力を発展させていくことで一致しました。
李大統領は、北朝鮮の核放棄進展と並行して実施する大規模な支援構想(「非核・開放・3000」)について詳細に説明。中国政府の理解と協力を要請しました。
このほか両首脳は、中韓自由貿易協定(FTA)の産官学共同研究報告書が六月に完成することを受け、早期にFTA締結に向けた交渉に入ることで一致しました。
李大統領は八月の北京オリンピック開幕式に出席し、胡主席は早期に訪韓することで合意。李大統領は四川大地震で多くの犠牲者が出たことに哀悼の意を表明しました。
韓国メディアは、米国や日本との協調に力を入れてきた李政権が中国とも関係強化で合意したことについて、朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和秩序づくりで役割を果たしていける条件をつくったと報じています。
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