椎名誠『「十五少年漂流記」への旅』(新潮社、2008年)を読み終える。
『十五少年漂流記』で子どもたちが流れ着くの島のモデルは、チリのハノーバー島ではなく、ニュージーランドのチャタム島ではないのか。
そう主張する研究論文の当否を、実際に現地へ行って確かめようとした旅の記録。
子どものころに「漂流記」「冒険モノ」に目覚めたシ~ナのその後の関連読書と、たくさんの世界をカラダと胃袋で感じた旅の思い出話が、随所に折り込まれる。
知らない世界を目にすると、価値観はかわり、思考は広まり、深まっていく。
だから、こういう読書は、現代に子どもたちにこそ必要なのだと、シ~ナは述べる。
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