本日の経済同友会からのメールマガジン情報など。
麻生太郎氏が自民党総裁になったようだ。
しかし、自民・民主の「財界いいなり」2大政党制づくりをめざす財界も、ノンビリ構えていられる状況ではない。
先日(9月17日)の日本経団連による政党通信簿にも見られるように、財界の民主党への評価は、昨年につづき下がっている。
なにせ、自民への一定の批判姿勢をとらねば、民主は政権に近づけないのである。
そこで、同友会は、民主に向けては、下のように「責任ある政治姿勢」の注文をつけることになる。
他方で、自民党に対する財界の評価はたいへんに高い。
ただし、その評価は政策の実行力に対するものではない。
そこで、こちらには「自覚と責任のある政策運営」を求めずにおれなくなる。
とはいえ、自民・民主に対する財界の政策的要望は「構造改革」推進の一辺倒。
その「構造改革」の諸政策が国民の強い批判を得ていることについては、財界からは何の対応策も出ない。
政権運営における支配層の力量の脆弱といって良いのだろう。
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2008年9月22日
小沢一郎民主党代表の3選について
社団法人 経済同友会
代表幹事 桜井 正光
1.民主党の新代表に小沢一郎衆議院議員が3選されたが、政治への不信、失望 と閉塞感が漂う現状に対し、政権を目指す政党として、責任ある政治姿勢を示されることを期待したい。
2.民主党は小沢代表の下、来るべき総選挙では、日本の将来ビジョンを明確にした上で、具体的な政策課題を提示していただきたい。その際には、「政策手段」のみならず、「政策の優先順位」や「財源」、そして「政策実現の工程表(スケジュール)」など明記した『政権公約(マニフェスト)』を、早急に取り纏め明示されることを望みたい。さらに、そのマニフェストに 基づき、国民の理解を深める説得性のある政策論争(政権構想論争)を期待したい。
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2008年9月22日
自民党新総裁に望む
社団法人 経済同友会
代表幹事 桜井 正光
1.自民党の新総裁に麻生太郎衆議院議員が選出された。総裁選挙では各候補者より、活発で深みのある政策論争を期待していたが、将来ビジョンや政策課題について対立軸が明確にならなかったことは残念であった。
2.新総裁が目指す「逃げない政治、責任もって実行する政治」の実践により、国民の政治に対する信頼を取り戻すとともに、先行きに閉塞感と不透明感が漂う内外の現状に対し、自覚と責任のある政策運営を期待したい。
3.自民党は、麻生新総裁の『党首公約』をベースに、来るべき総選挙での『政権公約(マニフェスト)』を作成し、党内の政策を一本化して野党との政策論争(政権構想論争)を繰り広げられることを期待したい。
4.『政権公約(マニフェスト)』では、日本の将来ビジョンを明確にした上で、具体的な政策課題を提示していただきたい。その場合には、「政策の優先順位」、「政策手段」、「財源」、そして「政策実現の工程表(スケジュール)」を明示していただきたい。
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麻生自民党総裁選出に関する御手洗会長コメント
2008年9月22日
(社)日本経済団体連合会
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5人の候補者がそれぞれ政権構想を示し、オープンに突っ込んだ議論を交わした総裁選だった。今後は麻生新総裁の下、挙党体制で現在の難局に臨んでほしい。
今、国民が求めているのは、足下の景気の立て直しとともに、諸制度を大胆に見直し閉塞感を一掃することである。麻生新総裁には、信念を持って、税・財政・社会保障制度の一体改革などに正面から取り組み、進むべき道筋を示していただきたい。これによって、国民の理解と支持が高まっていくと思う。
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