相沢幸悦監修・日米金融比較研究会『カジノ資本主義の克服』(新日本出版社、2008年)を読み終える。
副題は「サブプライムローン危機が教えるもの」。
全編読みやすく、「なるほど、そうなっているのか」と思わされるところがたくさんある。
その中で、目下のわが問題意識に一番ひっかかってくれたのは、終盤のドイツ経済の分析部分。
グローバリゼーションの影響を受け、ドイツでも「構造改革」が進んでいると聞かされることがあるが、実態は日本のような「極端」な市場原理主義への転換ではないらしい。
日本政府による外貨の運用、ユーロの台頭によるアメリカ経済の健全化といった論点もふくまれている。
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