期末レポートの設問は、次のようであった。
「利潤第一という資本主義経済の中に『社会的公正』を拡大させる力は何ですか? ヨーロッパの歴史にそって述べ、日本の課題についてもふれてください」。
答案には、何よりも「資本主義経済の中に『社会的公正』を拡大させる力」が明示されねばならず、くわえて、その内容にそって、「ヨーロッパの歴史」や「日本の課題」が述べられねばならない。提出された答案は、「『社会的公正』を拡大させる力」について、「労働組合の力」「労働者と労働組合の発言力」「市民のたたかう力」「政府と労働組合と労働者の団結」「各国における労働条件の協調的な改善」「社会資本家の努力」「民衆の声」「政府の積極的な行動」などをあげている。
レベルや役割の違いはあれ、いずれも「『社会的公正』を拡大させる力」として、歴史的に、実際に機能してきたものといえる。
それぞれの「力」の発揮を「ヨーロッパの歴史」の中に具体的に確認し、日本とのその「力」の格差や「歴史」の積み重ねの相違を指摘し、日本の「課題」を示すことが次に求められるものとなる。
基本的に、そのような内容をもつ答案には、85点以上の評価を与えた。
「問い」に、正面から、自分の力で「答え」を与える努力を、しっかりと行ってほしい。
※「力」はルールだとする回答が若干あったが、問われているのはそのルールを実現・拡大させる「力」である。
いい問題ですね。ボクも答案書いたら採点していただけます?
投稿情報: ふとめしんど | 2012/08/07 20:55
メンドーだから、いやです。自己採点をしてみてください(笑)。
投稿情報: walumono | 2012/08/07 22:07