「慰安婦」問題についての記事のいくつかである。
被害者たちによる抗議行動が台湾・フィリピンであり、くわえてフィリピンでは上下両院に「慰安婦」決議案が提出されているという。
「慰安婦問題」謝罪を フィリピン下院に決議案(しんぶん赤旗、8月16日)
【ハノイ=井上歩】第二次大戦中の「従軍慰安婦問題」をめぐり、フィリピンの与野党七人の下院議員が十三日、日本政府に対し、責任を認め、謝罪するよう求める決議案を提出しました。
米下院が七月、日本政府に公式謝罪を求める「従軍慰安婦」決議を採択したことに続こうとする動きです。
決議案は、日本政府に対し「第二次大戦中、若い女性たちを性的奴隷にしたことを公式に認め、謝罪し、責任を認め、犠牲者たちに賠償する」よう求める内容です。
決議案は、「慰安婦」に対する軍の関与と強制性を認めて「心からのおわびと反省」をのべた一九九三年の河野官房長官談話について、「日本の官民の関係者が最近、撤回させるか弱めようとする意図を表明している」と言及しています。
同様の決議案は過去にも数回下院に提出されましたが、採択されていません。上院にも七月、「慰安婦」に関する決議案が提出されています。
比上院にも先月決議案
七月三十一日にフィリピン上院に旧日本軍の従軍「慰安婦」問題で日本政府に謝罪を求める決議案を提出したのは、女性議員のコンパネラ・カエターノさんです。同決議案はフィリピン外相に対し、日本の参議院に日本共産党を含む野党が共同で二〇〇三年と〇四年に提出した「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」の進ちょく状況の調査を要求しています。
決議案は、米下院外交委員会で六月二十六日に「慰安婦」問題で日本政府に正式謝罪を要求する決議案が採択されたこと、百人余のフィリピン人女性が戦争中に「性的な強制」の犠牲者となったこと、彼女らの尊厳と名誉の回復を急ぐ必要性などに言及。フィリピン外相に、日本の参議院に提出された法案の即時成立に全力をあげるよう求めています。
フィリピンでは一九九三年以降、百七十人が「慰安婦」だったと名乗り出ています。安倍首相が今年三月一日、「慰安婦」問題で「強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実」と述べた時には、フィリピンでも強い抗議の声があがりました。
その際、フランクリン・エブダリン外務次官は「日本政府が、一九九三年の河野官房長官による性奴隷についての謝罪や、二〇〇二年の小泉首相がフィリピンの(元)『慰安婦』たちに送った謝罪の手紙の言葉と内容を順守するよう求める」(三月五日)と語っています。(宮崎清明)
【台北15日時事】旧日本軍の慰安婦として働かされたとする台湾人女性や支援者ら約70人が終戦記念日の15日、台北市内の日本の対台湾窓口、交流協会台北事務所周辺で抗議集会を開いた。
集会には元慰安婦8人が参加。若者を中心とする支援者らとともに、日本政府による公式謝罪と補償を求めた。支援団体によると、台湾の元慰安婦の生存者は25人、平均年齢は86歳になるという。
日本大使館前で元慰安婦ら抗議 フィリピン(U.S.FrontLine、8月15日)
フィリピンの元慰安婦らと支援者約50人が14日と15日の2日間、マニラの日本大使館前で日本政府の公式謝罪などを求め抗議デモを行った。旧日本軍に性的暴行を受けたと訴える女性15人も参加した。
15日のデモに参加したマクシマ・デラ・クルズさん(78)は「日本政府がわたしたちに耳を傾けるまで、何度でもデモを行う」と話した。(共同)
コメント