1)出席者10名。卒論テーマの練り上げをつづける。「在日韓国・朝鮮人差別をめぐって」(濱野さん)。勉強したいテーマは総花的にでもあがっているが,自分の論文の課題は立てられていない。なぜそのテーマなのか,そのテーマを通じて何をいいたいのか,その見通しを探ること。
2)「在日韓国朝鮮人と日本人は共生できるのか--両者間の婚姻から考える」(坂下さん)。在日コリアンと日本人の結婚という具体的な問題がとりあげられているが,それを通じて論じたいことが「差別意識」という一般論にひろがるところがもったいない。在日コリアンであることを理由としたこの国での人権の制約や差別,また彼らが結婚生活でぶつかる具体的な問題を具体的に論ずることが必要か。
3)「日本とフィリピンのFTA協議をめぐって」(藤原さん)。日本政府は看護士・介護士受け入れの方向で04年にフィリピン政府と基本合意。それを早期に実現するにはどういう手だてが必要かというのが立てられた問題。基本合意の内容,合意後の今日までの協議の経過,早期実現への障害などの事実を調べること。他方で,受け入れに必要な日本側の条件を考えることも必要になる。
4)全体として「自分なりの問題」を立て,それに対する回答の見通し(仮説)をもつところに作業が及んでいない。それを自分の中で自問自答し,少しずつ練り上げていくという作業が行われていない。就職活動と卒論作成を両立させる生活習慣の改善が必要。毎日の時間を管理し,その中に卒論作成に向けた作業をすすめる時間を意識的に入れ込み,実行すること。
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