1)テキスト第8章「どう生きるか,何で生きるかを考える」を読む。報告は津越さんと吉岡さん。提起された話題は「留学したいか? どこへどのような目的で?」「「同年代以外のどのような人間関係が?」「スケジュールを立てて生活しているか」「自分で生活に締め切りをもっているか」など。短期間のホームスティを体験している学生もあり「英語ができるようになりたい」「カッコいい」との声も出る。他方で,何のために,誰と何を語るために英語かについては明快な答えはない。「自分なりに英語の力をのばすのは大学の中でもできる。それより3週間ほどいったときに,日本のことを聞かれてこたえられなかった。それをもっと勉強したい」という声も。「小学生にジャップと呼ばれた」など,差別をうけた体験,アジア各地との経済格差や戦争の傷跡にかかわる問題も話題になる。
2)アジアへ出れば経済格差を実感するし,白人世界に入れば差別もうける。そのように「自分って何?」を考えさせられる体験は大切。他方,CAになりたいから英語が必要で,そのために留学先でがんばって勉強した。ジャーナリストになりたい希望をかなえるために,苦労してアメリカの大学院に留学したなど,はっきりした目的をもっての先輩たちの留学の事例も。ホームステイを受け入れた経験のある学生もあり,風呂・食事など文化の相違も話題になる。
3)大人とのかかわりは主にバイト先の関係をつうじて。「パートのおばちゃんともあれこれをしゃべっている」。「広告代理店の人たちは華がある,あこがれる」。「好きなことを仕事にできるようにとすすめられる」。他方「ろくな敬語もつかえない」「中身のない人間もいる」「反面教師」といった声も出る。つながりがある場合にも,それを自分の将来を切り開くという問題意識から活用できているという例はまだない様子。
4)配布物2種類。学生による授業評価アンケートも実施する。
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