１０月１３日－教育基本法「改正」と専業主婦の生き残り方

　卒論の個別相談第４弾。

　小南さん「教育基本法『改正』－教育基本法案の実態を追って」は，①教育基本法「改正」案の実態，②それと一体の憲法「改正」案がめざすこの国の形，③教育基本法「改正」案がいう「愛国心」の問題，④教育への政治の介入を深める問題，といった構成になりそうである。０４年自民党の改憲草案大綱「たたき台」には，「天皇元首」と「海外で戦争のできる国」と「愛国心教育」がセットになっている。「改正」論者（政府）がめざすそうした国の姿がリアルに描けると，教育基本法「改正」の狙いもグッと深まるか。

　今泉さん「専業主婦の将来像」は，①誕生，大衆化，減少とすすむ専業主婦の変動の歴史，②山田昌弘氏による専業主婦論の検討，③道が狭まるなかで，なおかつ専業主婦という生き方を可能とするための具体的条件は何か，となっていきそう。専業主婦への憧れや家事労働への評価の以前に，どのような経済的・思想的条件が専業主婦の歴史的存在を支えてきたのか，そこの検討の深まりがカギとなりそう。