第2回目。まずは日本の軍需産業の実態という前回のビデオの復習から。空母というのは攻撃用の兵器だが,すでに三菱重工はヘリ空母の建造をすすめている。購入するのは自衛隊。つまり自衛隊は攻撃型(海外遠征型)へと部隊のあり方の変化をすすめている。
日米安全保障条約は,いまや「グローバルな同盟」となっている。世界のどこであっても日米共同での「攻撃」を可能とする同盟づくりということである。これに対応して憲法の改正がすすめられており,安倍新内閣は「5年以内」と期限を区切った。
今日のテーマはかつての15年戦争の評価の問題。1931年から45年までの「昔」の戦争だが,それを「反省すべき」と見るか「反省の必要がない」と見るかは,現国会でのホットな話題。拙速に結論を出す前に,まずその戦争がどのようなものであったかについて,良く知ることの大切さを理解すべし。
ビデオ『証言・侵略戦争』を見る。43分。多くは元日本兵による証言である。当人による加害と,多くの日本兵による加害の目撃,なぜその加害を加害と思えない人間になってしまったか,今日それをふりかえってどう考えているか。
1995年になって日本政府は初めて「侵略と植民地支配」についての反省を公式に表明した。いわゆる「村山談話」である。それは今日も政府の公式見解として外務省のホームページにも掲載されている。
しかし「談話」前後から「反省すべきでない」との世論や主張が強くなり,両論が激しくぶつかる今日までの時代に入る。10年をへて,安倍首相は「反省すべきでない」との立場をとっている。それをどう評価するかは,これからの世界の中での日本の未来考えるうえでの重大問題。「反省すべきでない」論を支持する海外政府は皆無であるが,なぜそうなのかを知る必要がある。
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