2回だけの授業だが,1回目は企業社会と女性,2回目は消費生活と女性とする。2回目にミニテストを行う。
①なぜ就職を考える必要があるか。それは生活のため。子どもは大人に生活の面倒を見てもらうが,大人(親)には60才前後での定年(強制退職)がある。以後20年間の老後は,年金・退職金・貯金で生活せねばならないが,子どもが親に依存しつづけると,この老後が貧しくなっていく。他方,夫への依存だが,年収1000万円以上のサラリーマンは0.7%。しかもそれは多くが年輩者。大卒男子の初任給も250万程度。
②仕事をすることをどう考えるか。1つは生活していくための稼ぎの角度から。2つは社会のどこの分野を担うかという角度から。社会の一部を支えることが仕事であり,そのことへの報酬が給与となる。3つは仕事が自分の能力を伸ばす場になるという角度から。25才のワタシ,30才のワタシと,自分のありたい将来をイメージし,そこから社会のどこを担うからを絞り込んでいく。
③就職活動をするということは。自分を雇ってくれる相手を探すということ。自分の能力(労働力)を給与と引き換えに販売する以上,その能力は高いに越したことはない。無目的な資格マニアでなく,自分の目標に照らして必要な力をいまから身につけておくことが大切。他方,就職活動は3~4年生で終わりではない。本当に自分にあった職場を見つけるための何度かの転職は自分の人生に折り込んでおく。
④企業社会には女性に対する差別がある。募集・採用,職務配置・研修,出席・給与,退職など企業生活のそれぞれの段階に差別があり,さらにセクハラで職業を失わされるケースもある。不愉快だが,これが現実。こうした被害を最小限に食い止めていく各自の生き方の戦略が必要。表向きのキレイな絵でなく職場の実際を知るには,そこにはたらいている先輩に話を聞くのが一番。第二には『就職四季報(女性版)』の活用。数年後の離職率,女性の勤続年数,女性役員の数など,必要な多くの情報がある。次回はミニ・テスト。
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