初ゼミである。このゼミでは「62年前に終わった戦争」について学ぶ。なぜそれを学ぶことが大切かについて,2つの角度から話題を提供。
1つは中国の温家宝首相来日をめぐって。首脳会談で重大テーマの1つとなったのが「歴史問題」。かつての戦争の評価をめぐるものだが,明確な謝罪と反省を求める中国(アジア)に対して,日本政府の本音には「あの戦争は正しかった」論がある。それが現在の東アジアにおける日本とアジアの関係を左右する大問題になっている。
2つは日本での憲法「改正」の動きにかかわって。憲法のもとで戦争放棄や個人の自由・権利がさだめられているか,自民党「改正」案はこれを変更しようとするもの。戦争にかかわっては,①かつての戦争への反省の文言を削除する,②自衛軍の海外派兵を可能とするもの。「改正」に向けた「手続き法」が今日の国会でも大問題。
あの戦争が「正しかった/正しくなかった」の結論を急ぐ前に,まずはそれがどのような戦争であったかを,様々な立場から,角度から,映像を通して学びあいたい。
ビデオ『証言-侵略戦争』(日本電波ニュース)を見る。
数百万,数千万の人間が殺された戦争を,軽々しく評価することはできない。学校教育の中では日本の近現代史教育が手薄になっている。戦争の歴史も,アメリカによる占領の歴史も。これからの日本の進路を考えるとき,その歴史知識を埋めることはきわめて大切。そのことへの自覚をもってほしい。
学習計画書を配布(次回回収),春休みの宿題を一部回収(残りは次回)。
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