テキストに入る。まずは奥付と目次の確認。
第1章「『ゼネコン国家化』『多国籍企業化』の財界戦略」から第1節「情勢を見る問題意識」に入る。
問題意識の1つは,「ゼネコン国家化」と「多国籍企業化」の両方の関係をとらえること。2つは,両者の活動をた対米関係の中にとらえること。3つは情勢の展開を財界の内部対立に解消せず,支配層と国民との対立の中にとらえること。
「ゼネコン国家化」と「多国籍企業化」それぞれのイメージを解説。世界一の公共事業費,都市と地方の公共事業の実例。また松下電器の海外展開など。
財界内部に「ゼネコン」主導から「製造業多国籍企業」主導への重点移動があることも。
アメリカへの従属については,41~45年の日米戦争,45~52年のアメリカによる軍事占領などを解説。前半と後半での占領政策の変化,占領下での平和憲法の制定,政策変化の1つの原動力となった中国革命,朝鮮戦争をきっかけとした「軍隊」の復活(警察予備隊)など。
次回は,日本経済の復興と日米経済関係の簡単な解説から。
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