テキスト第3章の後半部分を読んでいく。話題は、日中の亀裂の問題ではなく、米中の接近の問題となる。
ブッシュ第1期政権と第2期政権での対中政策の大きな転換、その背後にあった、中国との交流のなかで経済的利益をあげたいとするアメリカ財界の役割についての指摘を見る。
また、その経済的利益を得るうえで、アジアへの交渉力(影響力)を失っている日本は「役に立たない」との指摘も。
この論点に関連する資料を配布。1つは、ブッシュ政権の対中政策の転換を象徴する文章の一部抜粋。2つは、経済同友会による歴史問題克服の提言の要約。同友会には、より長期的な東アジアとの交流のなかでの利殖の展望が見える。
さらに歴史問題の根となるかつての戦争の問題についてビデオを見ようとするが、機器がうまく動かず、こちらは来週以降にまわしていく。
かわりに日本の戦争の歴史についての解説。1879年招魂社から靖国神社へ、94年日清戦争、95年台湾の植民地化、04年日露戦争、10年韓国併合(植民地化)、15年対華21ケ条要求、18年シベリア出兵、31年満州事変、32年「満州国」建国、33年国際連盟脱退、37年日中戦争、41年対米英戦争、45年敗戦など。
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